武佐岳 (2009.5.26) 天候 曇り−強風 

武佐岳

西村さんのRV

登山前に記念撮影

武佐岳憩清荘

6合目

7合目

こんな岩場もMTBは大変

登頂!

2人で記念撮影・

バイクも記念撮影
 コース
 
武佐コース
 登山口10:1012:33頂上
 頂上発13:0014:00登山口

 車中泊の厚岸の朝は快晴だった。4時30分頃には太陽は上がっていた。 気持も良いので5時には北に向けて出発する。
 前方に山が見えた。残雪もあり、なにか目立つ山だった。地図を見たら「武佐岳」らしい。
 今回登る予定の山はガイドブックからコピーして来たのだが、「武佐岳」はコピーしてこなかった。
 登山口は山のどの辺りにあるのか、資料が無いと想像もつかない。山の周辺360.度が対象になるのだが、山の雰囲気からこの辺りかなと見当を付けて探す。
 ようやく登山口を見つけた。早速登山準備をしていると、隣に若者っぽいRV車が車が止まった。
 「こんにちは!」と挨拶をする。
 「MTBを積んでいるが、林道を走るんですか?」と聞いてきたので「山に登ります」と言ったら、「え〜そうなんですか」と凄く喜んだ。
 この時、もしかして彼は、5年前に函館のSさんの登山日記の中に載っていた人では無いかと思った。
 「5合目まで下ると、リュックも背負わないでタンクトップのままMTBを担いで登って来る腕に入れ墨をした男性と出会う。このようなジャンルのスポーツがあることは知っているが、あの登山道を下るのにヘルメットも膝当ても飲み物も持っていないようである。山小屋まで下りると、そこまで強引に入ってきたと思われる車全体がポコポコにへこんだ傷だらけの彼のRV車が止まっていた」と書かれていた。
 彼の印象は多分相当悪かったのであろう。その話をしたら「友人が教えてくれましたが私ですね」と言った。
 5年前と言えば、彼がMTB登山&ダウンヒルを始めた時期なのだ。おそらくは北海道ではまだ誰もやっていないスポーツなので、資料も無いし、手探りでやっていたと思う。
 今は登山ウェアに、マングースのフルサスMTBにヘルメット&グローブと装備もしっかりしている。見ただけでもかなりやっていると感じられる。
 この様な事をやっていると事故を起こしたら、当然MTBダウンヒルについて無謀とか言われるに決まっているので、慎重に安全サイドで下っているそうだ。トレールにしても登山道を外さないで、植物を痛める事も無い。
 年間に下ってる回数は一般登山者の登り降りする人数に比べれば極少ない。それでも嫌悪の目で見られる事は自分も経験している。
 札幌のMTBショップの話では北海道では西村さんしかやっていないだろうと言われていたが、これで2人居ることが分かり嬉しいと喜んでいた。
 私自身もMTB登山をやっている人には初めて会った。
 彼は羅臼で漁師をしている西村さんで、今日は海が時化て漁に出れないので山に来たそうだ。
 彼のバイクはダウンヒル用のマングースだが、車に張ってあるステッカーから、購入したのは札幌のサムズバイクだ。サムズバイクは以前北海道のMTBレースに参加していた時に、良く知っているショップだし、社長の松浦さんも良く知っていた。
 私も昔はサムズバイクから購入したマングースに乗っていた。凄い共通点がある。
 さらに、彼は05年に自転車日本一周をしているし、スキーもしている。何から何まで不思議なくらい似ている。私も羅臼の隣のウトロで漁師をしていた。
 彼も私の年が65歳と聞いて「元気を貰った!」と言って熱い握手をしてきた。
 準備を終えた私が先に出発した。どうせ直ぐに追いつかれるのは明白だから。最初は車も通れるくらいの道で、2.6kmある緩い上りで、着いた所は3合目で、武佐岳憩清荘がある。
 ここから急坂になる。一般登山者にとってはそれ程厳しくないのだろうが、MTBを押して登ると、結構な斜度に汗が噴き出てくる。この坂の途中で西村さんに追いつかれる。
 この急登を登り切ると、緩やかな尾根道になる。アップダウンを繰り返しながら進むが、後ろから来た、一般登山者に抜かれる。
 少し行ったら、先ほど抜いた登山者が、西村さんと話している。知り合いですか?と聞いたら羅臼時代の先輩、後輩の中だそうだ。
 1度傾札幌に出て、3年間仕事をしていたが、また羅臼に戻って来て、今日は戻ってから初めて山に登ったそうだ。
 西村さんも今日は凄い出会いばかりだと喜んでいた。斜度は緩くなり8合目に着く。
 8合目は強風だった凄い風で立っていられない。ハイ松の影に体を隠して休憩する。今日は天気予報も強風注意報が出ていたが、下の方ではそれ程感じなかったが、尾根はさすがにまともに風が当たる。
 西村さんは、いつもはこの8合目からいつもは下って行くそうだが、今日はも〜さんも来たので、頂上まで一緒に行きますと言ってくれて、先頭を進んんだ。
 ここから先は斜度が一気に増す。岩場も出て来た。その手前で西村さんは待っていた。
 常に私に気を使ってくれる。ここは風が強いから体力を消耗するので、岩影に隠れた方が良いよと言ってくれる。
 休憩後岩場を登る。ただ歩いて登れば何ともない岩場も、MTBを上に揚げつつ登るので時間がかかるし、体力が必要だ。
 道はだんだん厳しくなり、直登になってくる。MTBと格闘しながら汗を噴き出して登る。ようやく登りきって尾根に出た。
 頂上までは後少しだ。尾根は強風が吹き荒れて、飛ばされそうだった。MTBも風を受けるので、時々あおられてふらふらとする。
 まっすぐ歩く事も大変だ。何とか頑張り頂上に着く。2時間23分かかった。
 先に着いた西村さんが「やりましたね!」と祝福してくれた。同じ目的を持
つものとして、やはりMTBで登頂出来た事は嬉しい。
 2人で記念写真などを撮って盛り上がる。景色は360度全く見えないが、いつも1人でMTBを黙々と押して登るのに比べれば、数倍は楽しい。
 景色は見えなくても気分は最高だ。
 下る事にする。
 彼はダウンヒルバイクなので早いし、私は写真もあまり撮らずに懸命に登って来たので、写真を撮りながら下りますと言ってそれぞれが下る。
 彼のトレースを見たら殆どのコースは乗って降りていた。今では練習量も増えて、テクニックも相当なのだろう。
 歩いて下ったり、MTBに乗ったり、写真を撮ったりで、結局1時間で下る。
 下に着いたら彼はリュックを車の傍に置いてあるが居なかったが、しばらくして戻って来た。下のトイレまで行っていいたようだ。
 この後、道東の山の情報などを聞いて、名残惜しいが分かれる。 
 標津の温泉に入り羅臼の道の駅まで走り宿泊。